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英語の品詞についてですが、品詞とは単語を種類ごとに分けた物のことです。

要は動詞や名詞などのことで、これらをひっくるめて品詞と呼びます。
(『詞=語』と考えると理解しやすいです)

文法は喋る時には意識する必要がないのですが、辞書を引いたり英語の理解を深めるためには必要です。
暗記したりする必要はありませんので、ざっと流し読みしてみてください。

※説明をシンプルにするため、例文では冠詞『a』や『the』を省略しています。

英語の品詞の一覧

英語の品詞一覧表

概略

・英文の主役は名詞動詞です。名詞と動詞で文の土台を構成します。
Tom(名詞) eats(動詞) apple(名詞).

・ただそれだけでは表現できる意味が限られてきますので、副詞形容詞で情報を追加してあげます。
Tom always(副詞) eats red(形容詞) apple.

代名詞は名詞を連続して使いたくない時に、名詞の代わりとして使います。
Tom eats apple. He(代名詞) loves it(代名詞).

前置詞は『時間・場所・動作』などを表す名詞や動詞の前後にくっついて、空間や距離などの細かいニュアンスを伝えます。
preposition
『Tom eats apple in breakfast.』では『朝食中にリンゴを食べる』ですが、
『Tom eats apple at breakfast.』になると『朝食の時間にリンゴを食べる』に文の意味が微妙に変化します。
こういう微妙な意味の違いを表現するのが前置詞の役目です。

接続詞は『and』に代表されるように、ペアとなる単語と単語を繋ぎ合わせます。(場合によっては文と文を繋げます)
Tom eats apple and(接続詞) banana.

感動詞は感情を表現します。(間投詞と呼ばれる場合もあります)
Oh!(感動詞)

補足

名詞・動詞・形容詞は文の内容を表す『内容語』というカテゴリーに入ります。

その他の代名詞・助動詞・前置詞・接続詞・冠詞などは、文の意味を特定する機能を持った『機能語』というカテゴリーに入ります。

また単語によっては使い方に応じて、動詞であったり名詞であったりとして扱われるものも多くあります。
(例えば『love』は動詞でもあり、使われ方によっては名詞にもなる単語です)

全ての品詞や使い方を暗記するのは不可能ですので、英文を聞いたり・読んだり・書いたりする中で自然と身につけていきましょう。

以下で各品詞についてもう少し細かく説明しますが、ザッと流し読みで結構です。

名詞(noun)

名詞は人や物の名前を表します。

・Tom・・・人の名前
・apple・・・物の名前
・Paris・・・場所の名前
・tennis・・・事柄の名前
・happiness・・・状態の名前

名詞の役割

英語の文は『何が・何に・何をする』という3つの要素で成り立っています。
この『何が』にあたるのが主語であり、ほぼ名詞が用いられます。
(主語とは文の中で主人公に当たる語です。主人公が何に何をするのか、というのが文のストーリーです)

また『何に』という対象を表す言葉も名詞であることがほとんどです。
『Tom eats apple.』という文では、主人公『Tom』が『apple』という目的に対して『食べる』という動作を行うことを表しています。
(ここでのappleの様に主語が目的とする対象が何であるのかを指す言葉、これを目的語と言います)

とりあえず名詞と動詞さえあれば文は成り立ちます。

代名詞(pronoun)

代名詞は、名詞の代わりになる語です。

・me
・he
・his
・him
・they
・it
・this
・that
・there

などが代名詞です。

名詞の繰り返しを避けたい場合に使う

英語は文章の中で同じ単語が繰り返し使われることを嫌がる言語です。
例えば『Tom eats apple. Tom loves apple.  Because Tom’s mother loved apple.』という文章では、『Tom』と『apple』が繰り返し使われすぎてくどい印象を受けます。

そこで『Tom』という名詞の代わになる『He』という単語を使います。
『Tom eats apple. He loves apple.』
という文章にしてあげればだいぶスッキリしますね。
名詞の代わりになる語、これが『代名詞』です。

ちなみに『apple』という名詞も繰り返しを避けたいので、代わりに代名詞『it』を使ってあげるとさらにスッキリします。
『Tom eats apple. He loves it.』

名前の分からない物を指す場合に使う

また名前の分からない物を指す時にも代名詞を使います。
『What is this?』(これ何?)

仮の主語として使う

『It is apple.』のような文で使われる『It』は、それ自体には意味のない仮の主語です。
つまり主語を省略してはならないという英文のルールを守るために、形式上つけられている主語です。

※なおここでの『apple』は『主語が何に』という目的を表す語ではなく、この文の主人公に当たる真の主語です。

また主語が長い場合にも代名詞を最初に持ってきて真の主語を最後に持ってくる、という用法をよく見かけます。

『Your writing book is difficult to read.』では『Your writing book』が主語ですが、ちょっと長すぎます。

It is difficult to read your writing book.』のように形式的な主語『it』を最初に挿入して真の主語を最後に持ってくると、英文としてはスッキリとして読みやすくなります。(一般に英語は長い主語を避けようとしますが、常にそうだというわけでもないです)

※英文でも主語やbe動詞を省略するケースはあります。例えば質問されたことに対して答える場合や、WhenやIfなどで文が始まる場合などです。

形容詞(adjective)

形容詞とは、名詞の情報を補足する語です。

例えばただ『apple』と書いただけではどんなリンゴかわからないため、形や色などの情報を追加してあげる必要があります。
big apple』とすれば『大きなリンゴ』ですし、『red apple』ならば『赤いリンゴ』であることが分かります。
このように物(名詞)の形や色などの情報を追加する語が形容詞です。

smart・・・評価の情報
big・・・大きさの情報
new・・・時間の情報
round・・・形の情報
red・・・色の情報
Japanese・・・所属の情報
cotton・・・素材の情報

形容詞は基本的に名詞の前に置くか、目的語の位置に来ます。

・『Tom eats big red apple.』(名詞の前)

・『This apple is big.』(目的語の位置)

※形容詞の一種である『冠詞』については別のコラムで説明します。

動詞(verb)

動詞は主語の動作や状態を表す語(何をするのか)です。

・eat(動作を表す)
・exist(状態を表す)
・happen(出来事を表す)

主語が文の主役だとよく言われますが、動詞は影の支配者です。
文中で『誰が誰に何をするのか』の、『誰が誰に』(何が何に)の部分が必要かどうかは動詞が決めます。

例1:「Tom eats.」という文は成り立ちません。eatsという動詞が『何を』食べたのかを求めるからです。(「Tom eats apple.」)

例2:逆に『誰に』や『何を』が不要な動詞もあります。『Tom dined.』(トムは食事をとった。)

例3:『何を』と『どこに』の両方を求める動詞もあります。『Tom puts car(何を) in garage(どこに).』

例4:補助文を求めるものもあります。『Tom alleged that Mike is liar.』

どの動詞を使うか選択した時点で、その文の構造は大体決まっています。

助動詞

助動詞は動詞の一種ですが、文全体に特定の属性を追加する語です。

・『won’t』『doesn’t』(否定)
・『must』(必然性)
・『might』『can』(可能性)
・『may』『will』(未来・不確定)
など

例えば『doesn’t』という語が文に挿入されると、その文は何かを『否定』をする文になります。
『must』であれば何かを『しなければいけない』文になり、文全体の意味が変わります。

動詞と主語は英文の土台

動詞は主語(名詞)と並んで文の基本的土台を構成します。
つまり主語と動詞があれば伝えたいことの7割は決まるということです。
ただ長い文で主語と動詞が離れすぎてしまうと、聞き手は何を伝えたいのか分かりにくくなってします。

ですから英文を作成する際は、出来るだけ主語と動詞が離れないように気をつけると読みやすい文になります。

副詞(adverb)

副詞は文に『程度・場所・時間』などの意味を追加する語です。
動詞・形容詞・別の副詞の意味を補う形で使われます。

・very(程度の情報を追加する)
・here(場所の情報を追加する)
・now(時間の情報を追加する)

前置詞(preposition)

前置詞は空間や時間などの微妙なニュアンスを補足する語です。

名前からよく『名詞のかれるから前置詞』と説明されます。
ただこの説明は間違いではないのですが、動詞の後ろにくっつくことで熟語としても働きます。
名詞の前に置くことだけにとらわれず、各前置詞がどのようなニュアンスを含んでいるかを知ることが重要です。

例えば
『in』は何かの中に入っているイメージですが、
『on』は何かの上にピタッと乗っているというイメージです。
この2つの前置詞は対象が空間や時間の中でどのように存在しているかを表します。

空間や距離のイメージを補足する場合

例えば、
『We fought in the street.』だと
『街路ケンカした』という意味合いです。(街路という空間の中にいたというニュアンス)

そして
『We fought on the street.』だと
『街路の上でケンカした』という意味合いになります。(街路の上で寝転がって取っ組み合いのケンカをしたニュアンス)

時間の範囲を補足する場合

『in breakfast』は朝食の時間中という意味合いになります。これは『breakfast』という、何十分か幅がある時間の中に入っているイメージです。

また
『on 7:00 am』なら、7時丁度にという意味合いです。これは特定の時間にピタッと乗っかっているイメージです。

動詞とセットで働く場合

『動詞 + 前置詞』で様々な微妙なニュアンスを伝えることができます。

『fall』という動詞は『落ちる』という意味合いですが、

『fall in love』で恋に入っていく、恋に落ちるというニュアンス。

『fall on Lab(研究室)』で何かの上に落ちてくる、降り掛かってくるというニュアンス。

他にも『fall to』(~~まで落ちる) 『fall into』(~~の中に落ち込んでいく)
と様々な意味合いを表現することが出来ます。

接続詞(conjunction)

接続詞はペアとなる単語と単語をくっつける働きをします。

・and
・or
・but
・before
・after
など

『Tom eats apple and banana.』 ではappleとbananaという単語をandでくっつけています。

感動詞(interjection)

感動詞は感情を表す語です。間投詞(かんとうし)とも呼びます。
感動・応答・呼びかけなどを表現します。

・Wow(感動)
・Yep(応答)
・Hey!(呼びかけ)
など

いわゆる話し言葉、口語ですね。
英文は基本的に主語と動詞を省いてはいけませんが、感動詞はそれ単体で使うことが出来ます。

まとめ

ざっくりと説明しましたが、本当は細かいルールがもっとたくさんあります。
ただ言語のルールは実際の会話や文章で「こんな使い方をするんだな」と身につけていくものなので、あまり文法にこだわらないほうがいいです。
慣れてくると知らない単語や見たことのない用法が出てきても、文脈から何を言わんとするのかわかります。

ただ前置詞や副詞はそれぞれの単語が持っているニュアンスを知ると英文が理解しやすくなるので、解説してある本を読むことをオススメします。

日本人の英語 (岩波新書)ネイティブはこう使う!マンガでわかる前置詞ネイティブはこう使う! マンガでわかる形容詞・副詞

冠詞?

ところで今回は、『a』とか『the』という『冠詞』の説明を省かせて頂きました。
この冠詞という概念が英語という言語の論理的土台を支えているのですが、日本語には無い概念ですので中々理解しがたいものになっています。

そもそも英語と日本語の論理的構造が異なるわけですが、次回から冠詞を理解するためにまずは『英語は数をやたらと気にする言語』というお話を通じて、英語がどういう論理で成り立っているのかを説明します。

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